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第59期(2006年4月1日2007年3月31日)決算報告書

当期の経済状況は、エネルギー価格の上昇、金属および各種原料価格の高騰、鳥インフルエンザによる食料事情の変化、東南アジア通貨のUS$・日本円に対する通貨高などがありましたが、自動車産業などの堅調な生産と設備投資に加え、円安による輸出利益の増加に支えられ、総じて力強い成長が続きました。但し、中小企業への好景気の波及は少なく、今後は、人口減少、消費動向などの変化を先取りした経営者の手腕が顕著に問われる時代になってきました。

■当期の業績
今期は、東京リボン株式会社と合弁でアニマート株式会社を設立し、合弁会社運営と両社の業務提携による相乗効果を上げるために、本社を東京リボン株式会社本社ビルに移転いたしました。売上げは、前年比7%増でしたが、円安による輸入原価の上昇や、電話債券などの「含み損」であろうと考えられる資産を全て処理したことによって経常利益は減少いたしました。但し、今年も利益を計上したことにより自己資本率も30%台を維持し、流動比率190%(正常値150%以上)、当座比率150%(同100%以上)、固定比率6%(同100%以下)、長期固定適合率4%(同90%以下)など経営分析指数も改善できたことは、役員、社員一同の努力の賜と感謝いたします。

■次期の業績見通し
今年度から営業二部制に変更し、第1営業部(食品)は、取引メーカーとより一層親密な関係を築づき、商品開発をダイナミックに行います。第2営業部(雑貨、紙、家具等)は当社の取引先である東京リボン株式会社と合弁でアニマート株式会社を2006年7月に設立し新規事業を立ち上げ、相乗効果が現れてくるものと思われます。

■経営方針
設立60年を迎える今年は心新たに、快適な生活のための「商品開発」や的確な「流通」を追求し、関係先と共存共栄することを経営理念に、「世界に通用する価値とコスト」「優位性と独自性をもった存在感」のある企業を目指します。又、昨年度から試行している東南アジアの農村地域での女性労働者の継続的な支援事業を本格的に立ち上げます。

※ FAIR(社会的に常識ある公正さ)、
※ SIMPLE(誰にでも理解できる明確化・簡素化)
を基本として、経営の効率化を図るとともに、健全化、改善に向け取り組んで参ります。
関係各位には、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

平成19年4月

株式会社エルアンドコージー
代表取締役 宮川 公治