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Mr.Tの出張レポート
2006年2月台湾・タイ出張レポート その3

2月13日  今日は何のお話を致しましょうか。ちょっと気取った登場の仕方でございますが、Mr.Tでございます。
 ずいぶん前に2度ばかり出張報告を致しました。やっとバンコクにたどり着き、お仕事の前日にオネーちゃんのいるお店に雪崩れ込んだところで終わってしまいまして、「出張の報告になっていないではないか」「社会人としていかがなものか」「埼玉県人として恥ずかしくないのか」挙句の果てには「オヤジ臭いじゃないか」等とお叱りを受けております。
 ちょっと古いお話になってしまいましたので、詳しくは申し上げませんが(面倒臭いからでは決してございません。ハイ。)、あの出張の時には紙のメーカーにお邪魔してきたのでございます。
 日本でもそうでございますが、だいたい工場なんてものは田舎にあることが多ございまして、バンコクからプロペラのシコウキ(江戸っ子でぃ)に1時間ほど揺られてまいります。するってーと(江戸っ子でぃ)、田んぼの中に突如として空港が現れるのでございます。空港と申しましても、1日数便しかシコウキ(江戸っ子でぃ。そろそろしつこい。)はやってまいりませんので、至って小さな建物が1棟あるばかりでございます。秋田県は男鹿半島の男鹿駅をイメージしていただければよろしいかと存じ上げますです。
 タイという国は皆様御案内の如く暑い国でございまして、埼玉ではなかなか見られないような動植物が沢山ございます。お米も4毛作だそうでございまして、トロピカルフルーツも埼玉では食べられないようなものがございます。とてもうまかですばい。トカゲなんかも実に迫力がございまして、動物園にいるようなのがうようよおります。犬なんかは象さんとほぼ同じ大きさでございます。
 また、テレビなどでおなじみでございますが、タイは敬虔な仏教徒の多い国でございまして、お坊さんをよく見かけます。お坊さんには、なぜか親近感を覚えてしまうMr.Tでございます。

花を愛でるMr.T タイの田舎のオープンカフェの前にあるほこらに手を合せるMr.Tの後姿。背中から知性と教養があふれ出ているのがわかります。このオープンカフェは川っぷちではなくリバーサイドにあり、店のオヤジではなくシェフが捕ってきた魚や地鶏を食べさせてくれます。店はぼろいがいい味出してます。Mr.Tのお気に入りです。

 なかなか仕事のお話にならないのでございますが、毎日遊んでいる訳ではございませんで、ちゃんと紙の会社にもお邪魔致しております。
 一言で「紙」と申しましてもいろいろとございまして、お馴染みのコピー用紙、懐かしい画用紙、終わってからないことに気が付くトイレットペーパーや離婚届(実物は見たことはございませんが)などなど、枚挙に暇はございませんが、今回お伺いいたしましたのは和紙の工場でございます。「何でタイなのに和紙なんだ!!」とお怒りの向きもございましょうが、こちらの工場で作っております紙の原料が和紙と同じ「楮」(コウゾと読みます)でございまして…。余り深く考えないでいただきたいっ!(byテレンス・リー)


これが楮です。要はこれが紙になります。     説明、乱暴過ぎます? 楮の花咲く頃、初めてたがめを食べた~

 まあ、不思議なことにこんな植物が紙になるのでありまして。世の中不思議なことばかりでございます。「なんで平和な世の中にならないのか。」「なんで貧困がなくならないのか。」(おっMr.Tかっこいい)「なんでMr.Tの給料は上がらないのか。」「なんで結婚14年目の妻は冷たくなるのか。」「何で娘は親父のことを臭いというのか。」Mr.Tの心は散れじれに痛むのでございます。
 くだらないことを書き連ねておりましたら、今回もお時間となってしまいました。時の経つのは早いものでございます。まさしく光陰矢の如し。中学や高校時代が昨日のことのように思い出されます。あの頃は良かった。若かった。人生に希望があった。ポケットにお金もあった。
 兎にも角にも紙の会社でお仕事を致しまして、またあのショボイ、いえ可愛らしい空港を経由いたしましてタイの首都バンコクに帰ってきたのでございました。「やはり俺には都会の空気が良く合うぜ。」とMr.Tが一人ごちたところで、今回の出張報告は終了でございます。
 またもや報告になっていないではないかと、お叱りを頂戴しそうでございますが、御容赦賜りたく、1ヶ月後にお合い致しましょう。